こんにちは。サービス事務の安髙です(*^_^*)

心地良い季節にドライブが出来ないのは残念ですよね(>_<) 自宅での過ごし方について色々話題になっていますが、私は最近、“普段は時間がなくて出来ないこと”をして過ごすようにしています。先日のお休みは、数ヶ月ぶりに部屋を隅々まで綺麗に掃除してみました(*^^)v 整備士試験を口実に、しばらく見て見ぬふりをしてしまっていた物たちが片付いて、とてもスッキリ♪ “自粛”と思いながら過ごすとストレスも溜まってしまいますが、料理を極めてみたり、勉強をしてみたり、読書をしてみたり、お子さんとの時間を楽しんでみたり、、、いつもより時間があるという方は、これまで出来なかったことに時間を費やしてみてはいかがでしょうか(^^)v 捉え方次第で、退屈な時間もきっと有意義な時間に変わると思います。工夫しながら皆で協力して困難を乗り越えましょうね!

それでは本題です(^^)/ 今回ご紹介するのは、R53 MINIクーパーS JCWのオイルフィルターハウジングガスケット交換です。

BMWのオイル漏れの定番とも言われている部分ですが、ガスケットがゴムで出来ているため、年数が経つと劣化して固くなり、シーリング効果が落ちてしまうんです(*_*) エンジンオイルは、オイルパンからポンプによって吸われ、オイルフィルターを通ってエンジン各部に送られているので、このオイルフィルターハウジングには常に油圧がかかっています。そのため、一度漏れ出すとどんどん悪化していってしまいます(; ・`д・´)

以前、R56 MINIのオイルフィルターハウジングガスケット交換をご紹介した際は、エキマニをずらさなければならず、BMWよりも骨の折れる作業でしたが、R53は作業工程が異なるようです(゜-゜) では、見ていきましょう。

まずは、作業性アップのためリフトアップし、タイヤを外します。

R50系のMINIのオイルフィルターハウジングは、エンジンの後ろ側にあり、見えない所にあるボルトを外さないと交換できません((+_+)) 今ではベテランの石井さんも、初めて作業したときは、どこから手を付けていいかわからず、ちょっとフリーズしてしまったそうです(^_^;) でも、適切な工具を使って部品を一つずらしてあげれば、大掛かりにばらさなくても交換できちゃうんだそうです(*^^)v 豊富な経験と知恵が何よりの近道なんですね♪

続いて、オイルフィルターを外しちゃいましょう。早めに外してあげることにより、フィルターハウジングを外したときにこぼれるオイルが少なくなります(*^^*)

今度は、エンジンのオイルクーラーを外していきます。こちらは比較的簡単に外せます(^^)v BMW・MINIのオイルクーラーは、水冷式が使われています。エンジンの構造上、水温(冷却水の温度)が先に上がり、遅れて油温(エンジンオイルの温度)が上がっていき、やがて水温を超える温度になっていきます。そのため、低い温度の冷却水を利用してエンジンオイルの温度を下げることができる仕組みになっています。また冷間時には、高い温度の冷却水が低い温度のエンジンオイルを早く温める役割も担っています(^O^) オイルの温度管理の重要さを感じますね。

こちらは、オイルクーラーを外したフィルターハウジング側です(*^_^*) 2つの大きい穴が、冷却水の通路です。

フィルターハウジングはボルト3本で止まっているのですが、作業スペースが狭くて大変(; ・`д・´) 細くて長い腕が欲しい、、、(゜-゜)

やっと外れました!

ガスケットを見比べてみましょう。見た目はあまり変わらないような(゜o゜)

触ってみると、左の新品のガスケットはゴムの感触ですが、右の外したガスケットは、もはやプラスチック、、、(*_*) こんな状態では、圧力のかかったオイルを止めることなんてできませんよね。

あとは、ガスケットを新品に交換して、元通り組付けていけば終了です(^^)/

最近は今回の様な水冷式オイルクーラーが当たり前のようについていますが、以前は空冷式(社外オイルクーラーなどは今でもこのタイプ)が、高出力高負荷の車両だけがついている特別な物でした。オイルクーラーはコストもかかり(水冷だともっとコスト高)部品点数が増えてしまうので本来は量産車では使いませんが、最近の温暖化や部品精度の向上によってBMWでは標準になっているんだと思います。

余談ですが、整備には欠かせないアイテムをご紹介します(^_-)-☆

こちらは、オイルストーンと言います。部品を取り付ける際、取り付け面の汚れや残ったガスケットを取り除くために、これにオイルをつけて磨いて綺麗にしてあげます(*^^*) 包丁を研ぐ砥石の仲間みたいなものですね♪

整備では、綺麗にしてから取り付けるというのがとても重要で、見えない部分ではありますが、この辺をしっかりやるかどうかで、クオリティーが変わってきます。後々のトラブルをいかに減らせるかというのが、整備士の腕の見せ所ですね(*^^)v

 

そして最後に、嬉しいニュースです!先日受けた“3級ガソリン整備士登録試験”ですが、一緒に受けた菅野君(17歳)と共に、無事合格しました\(^o^)/ これは自分たちの努力の成果でもありますが、整備士免許取得のチャンスを与えてくださった社長や、講習へ通えるようサポートしてくださったスタッフの皆さんのおかげだと思っています(*^_^*)今はまだスタート地点だと思いますので、学び続けることを忘れず、よりよいサービスを提供できるよう頑張ります(^^)/ これからも宜しくお願い致します!

 

末筆ながら、この深刻な状況が無事に収束し、皆様がBMWと共に思い切り駆け抜けられる日が一日も早く訪れることを願っています。

 

それではまた次回、お会いしましょう!